DNAと才能と努力

 昔から好きな野村萬斎。NHKの『プロフェッショナル』登場です。
http://www.nhk.or.jp/professional/

 以前から、節目節目にドキュメンタリー番組やってますから、いろいろな時代を見てきました。Eテレでやった、猿之助との対談も見ました。
http://matome.naver.jp/odai/2139415743190432301

 同じ伝統芸の家に生まれながら、この2人はタイプが違いますね~。亀ちゃんは、芝居大好き歌舞伎大好き、劇場は「遊び場」だったみたいですけど、萬斎さんは違いました。
悩んで悩んでもがいて、でも、結局狂言に帰ってきた…のかな?

 萬斎さん、ロンドンにシェイクスピアの勉強に行ったり、シェイクスピアの公演もやりましたよね。
 世田谷パブリックシアターの芸術監督やっているので、昔からよく観に行きました。どうしても『ハムレット』観たかったけど、チケット取れなくて、当日券で立ち見したり。

 番組で胸を打たれたのは、萬斎さん自身が、3歳で演じた猿の映像のあと、今度は、息子が3歳で猿を演じたときの映像を映したこと。本当ならあってはならないことだけど、彼は舞台上で涙を流してしまった…。
 伝統芸能の一族に生まれてしまったこと、過酷ですよね。職業を選べない。
とにかく芸を叩き込まれる。 反発もすると思います。
 でも、思うんですけど、小さいころから「体で覚える」って違うんですよね~。大人からの努力とはまた別のものがありそう。

 とはいえ、自分の意志とは無関係に、「それをやらなくてはならない」つらさ。彼は自らを「狂言サイボーグ」と言ってますけど。
小さいころから訓練した凄さの一つが、「身体能力」。あのジャンプとか、中腰の擦り足で移動しちゃうとか?

 シェイクスピアや、映画の萬斎さんも素敵ですが(『のぼうの城』は、彼がいなければ成り立たなかったでしょう)、でも、彼の真髄は狂言にあると思いました。
 狂言を観たくて能楽堂に行っても、どうしてもお能って眠くなっちゃうのですが(苦笑)、狂言って本当に面白い。600年の伝統を受け継ぐって並大抵のことじゃ無いと思うけど、人間の本質って変わらないのかなとも思います。
 
 そんな萬斎さんも、もう48歳かな? 舞台で息が上がらないようにと、毎日ランニングしてるし、自宅で何時間も稽古してる。自分の芸に満足することが無いって。
 芸の道ってそういうもんかもしれません。
 萬斎さんの父、野村万作さんが、「教わった通りにやるだけではまだまだ。これから、自分の世界を出していかなくては。これからだ」みたいなことを言ってましたが(全く合ってないかも。もう一度録画見てみます)、萬斎さん、演目の中で最も難しいと言われる、「一子相伝」のたぬきを演じました。あの映像だけじゃ、正直わからなかったけど、せりふじゃなく、体で、母たぬきの悲しみや愛みたいなものが伝わってきたような…(何だかわからないけど涙…)

 番組を見終わって、しみじみと感じたことは、演者がこれだけ真剣勝負してるんだから、観客も真剣勝負で観なくちゃいけないなということ。
 そりゃ、楽しみに行くんだから、いろいろな楽しみ方があってもいいとは思うけど、私は、いい舞台を観たい! 魅せてほしい!
  実力も無い人は、舞台に上がらないで欲しい。それを良しとする観客がいるからいけないのよね。 まあ、観に行かなきゃいいんですから。それが観客の答え。
 観客側も、舐められちゃいけないと思います。言うことは言わないと。
客をバカにするような公演はやめてください!
(スミマセン、急に番組と関係無いところで激昂してしまいました)
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by a-takechan | 2014-12-18 12:09 | その他 | Comments(0)
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